Halicardia nipponensis, ニッポンオトヒメゴコロ
タカラガイの次は何をモチーフにしようかずっと考えてました。
そもそも造形美として既に完成されている貝をわざわざ木彫りで作る意味って何なの?
銘木の木味と貝の造形美を掛け合わせた魅力を見出すとか、実物の貝をデフォルメして楽しむとかいろいろ思い浮かびましたが、これらにプラスして実物では脆くて出来ない手触りを楽しむことも出来るのではと気付きました。ぎゅっと握りしめてみたり手のひらの上をコロコロ転がしたり、手のひらの上で愛でるお気に入りの”根付”に近い感覚です。
このテーマに沿った題材を考えていたときに、この貝を思いつきました。
類似する種類が他にない特徴的な形と、ロマンチックな和名、そして500mを超える深海から稀にしか見つからない神秘的な貝として、ご存じ日本のコレクターにとっての憧れの貝です。
ところがこの貝の実物をもってないので、友人にお願いしてモデル用に長期貸出をしてもらうことにしました。早速送られてきたこの貝は種を代表するようなすばらしい標本で感動しました。
この貝は以前テレビ出演もしている有名な貝で、40mm程度あります。この種としては最大に近い大きなサイズです。見れば見るほど面白い形なのですが、木彫りを作るのに苦労してます。特徴でもある”くびれ”部分や上部に空いた左右非対称な空洞とか本当に難しいモチーフです。
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![](https://static.wixstatic.com/media/b06478_58375737b152493397bae12c55b707bf~mv2_d_3000_2272_s_2.jpg/v1/fill/w_980,h_742,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/b06478_58375737b152493397bae12c55b707bf~mv2_d_3000_2272_s_2.jpg)
この部分が特に難しい。